税金・確定申告

副業の開業届の出し方|青色申告で最大65万円節税する方法

副業の開業届って出した方がいいの?会社員でも出せるの?なんだか難しそうで不安なんだけど…

大丈夫!開業届は会社員でも無料で出せますし、手続きもとてもシンプルです。この記事では、副業ワーカーが開業届を出すメリットから具体的な手順まで、まるっと解説しますね!

この記事でわかること
  • 開業届を出すメリット・デメリットが具体的にわかる
  • 開業届の出し方3ステップで迷わず提出できる
  • 青色申告で最大65万円控除を受ける方法がわかる
  • 会社にバレるリスクや失業保険への影響もチェックできる

開業届とは?副業ワーカーこそ知っておきたい基礎知識

開業届(正式名称:個人事業の開業・廃業等届出書)とは、個人事業を始めたことを税務署に届け出る書類です。

「個人事業」と聞くと大げさに感じるかもしれませんが、会社員をしながら副業で継続的に収入を得ている場合も、立派な個人事業主です。

たとえば、以下のような副業をしている方は開業届の対象になります。

  • ブログ・アフィリエイトで広告収入を得ている
  • Webデザインやプログラミングの案件を受注している
  • 動画編集やSNS運用の仕事をしている
  • ハンドメイド作品をメルカリやminneで販売している
  • せどり・物販を継続的に行っている

開業届を出すこと自体に費用は一切かかりません。また、届出をしなくても罰則はありませんが、出すことで税制上の大きなメリットを受けられます。

開業届を出す4つのメリット

開業届を出す最大の理由は、節税メリットにあります。特に副業で年間20万円以上の所得がある方は、大きな恩恵を受けられます。

メリット1: 青色申告で最大65万円控除

開業届を出す最大のメリットが、青色申告特別控除です。開業届と一緒に「青色申告承認申請書」を提出すると、確定申告で最大65万円の控除を受けられます。

これは所得(売上−経費)から65万円を差し引けるということ。つまり、その分だけ税金が安くなります。

具体的にどれくらい節税できるのか、シミュレーションしてみましょう。

項目白色申告(開業届なし)青色申告(65万円控除)
副業の売上300万円300万円
経費50万円50万円
所得250万円250万円
青色申告特別控除0円−65万円
課税所得250万円185万円
所得税+住民税(概算)約50万円約37万円
節税額約13万円おトク!

上記は副業の売上300万円・経費50万円のケースですが、年間で約13万円も税金が安くなります。売上が大きくなるほど節税効果はさらにアップします。

65万円控除を受けるには、e-Taxでの電子申告または電子帳簿保存が必要です。会計ソフトを使えば簡単にクリアできますよ!

メリット2: 赤字を3年間繰り越せる

青色申告をすると、副業で赤字が出た場合にその赤字を翌年以降3年間にわたって繰り越せます(純損失の繰越控除)。

たとえば、副業を始めた初年度に機材やソフトウェアの購入などで30万円の赤字になった場合、翌年以降に利益が出たときにその赤字分を差し引けます。

  • 1年目:30万円の赤字 → 繰り越し
  • 2年目:100万円の黒字 → 100万円−30万円=70万円に対して課税

副業を始めたばかりの時期は初期投資がかさむこともありますよね。赤字の繰り越しができると、長い目で見て大きな節税効果を得られます。

メリット3: 屋号付き銀行口座が開設できる

開業届を出すと、屋号(ビジネスの名前)を正式に届け出ることができます。そして、その屋号を使って屋号付きの銀行口座を開設できるようになります。

屋号付き口座のメリットは以下の通りです。

  • プライベートと事業のお金を明確に分けられる → 確定申告の作業がラクに
  • 取引先からの信頼度がアップ → 振込先が屋号名だとプロフェッショナルな印象
  • 経理管理がシンプルになる → 会計ソフトとの連携もスムーズ

ゆうちょ銀行や楽天銀行など、屋号付き口座を開設できる金融機関はいくつかあります。開業届の控え(受領印付き)が必要になるので、提出時に控えをもらうのを忘れずに

メリット4: 事業者としての信用アップ

開業届を出して「個人事業主」になることで、ビジネス上の信用度が上がります

  • クラウドソーシングでの案件獲得に有利 → プロフィールに「個人事業主」と記載できる
  • 業務委託契約がスムーズ → 取引先に安心感を与えられる
  • 補助金・助成金への申請が可能に → 小規模事業者持続化補助金など
  • 事業用クレジットカードの審査 → 開業届の控えが必要な場合あり

特にフリーランス案件を受注する際は、開業届を出しているかどうかで取引先の対応が変わることもあります。「ちゃんとしたビジネスとして副業に取り組んでいる」という姿勢を示せるのは大きいですね。

\あなたの副業、いくら節税できる?/

開業届のデメリット・注意点

開業届を出すメリットは大きいですが、いくつかの注意点もあります。事前に理解しておけば慌てずに済むので、しっかりチェックしましょう。

開業届を出す前に知っておくべき注意点
  • 失業保険(雇用保険)を受給できなくなる可能性:開業届を出していると「すでに事業をしている」とみなされ、退職後に失業手当を受け取れないケースがあります。近い将来に転職・退職を考えている方は要注意です。
  • 配偶者の扶養から外れる可能性:健康保険組合によっては、開業届を出した時点で扶養の条件から外れるルールがあります。扶養に入っている方は、事前に加入先の健康保険組合に確認しましょう。
  • 会社にバレるリスクは開業届と無関係:副業が会社にバレる主な原因は住民税の増加です。開業届の有無ではなく、確定申告で「普通徴収」を選択するかどうかがポイントです。
  • 青色申告は記帳の手間が増える:複式簿記での記帳が必要になりますが、会計ソフトを使えば大幅に簡略化できます。

副業がバレるかどうかが心配で、なかなか一歩踏み出せないんだよね…

その気持ちはよくわかります。バレ対策については別記事で詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。正しい対策をすればリスクは大幅に下げられますよ!

▶ 関連記事:副業がバレない方法|住民税対策から確定申告まで徹底解説

開業届の出し方【3ステップ】

開業届の提出は、実はとてもシンプルです。たった3ステップで完了します。初めてでも迷わないよう、順番に解説していきます。

ステップ1: 書類を準備する

用意する書類はたったの2つだけです。

書類名内容入手方法
個人事業の開業・廃業等届出書事業を始めたことを届け出る書類国税庁HPからダウンロード or 税務署で入手
所得税の青色申告承認申請書青色申告(65万円控除)をするための申請書国税庁HPからダウンロード or 税務署で入手
freee開業なら5分で書類作成!

書類を自分で記入するのが不安な方には、freee開業がおすすめです。

  • 完全無料で利用できる
  • 質問に答えるだけで開業届+青色申告承認申請書が自動作成される
  • スマホからでもOK
  • 提出先の税務署も自動表示
  • 電子申請(e-Tax)にも対応

手書きで迷うくらいなら、freee開業でサクッと作ってしまうのが賢い選択です。

ステップ2: 書類を記入する

開業届の主な記入項目とポイントをまとめました。

記入項目記入のポイント
提出先の税務署自宅の住所を管轄する税務署名を記入(国税庁HPで検索可能)
届出の区分「開業」に◯をつける
納税地自宅の住所を記入(副業なら自宅でOK)
氏名・生年月日本名を記入(マイナンバーも必要)
職業「Webデザイナー」「ライター」「コンサルタント」など具体的に
屋号任意。決まっていなければ空欄でもOK(後から変更可能)
届出の事由「開業」にチェック。開業日を記入
事業の概要「Webサイト制作およびコンテンツ企画」など、副業内容を簡潔に
開業日副業を始めた日(過去の日付でもOK)
給与等の支払の状況従業員を雇わないなら「無」でOK

続いて、青色申告承認申請書の重要な設定です。

記入項目おすすめの設定
簿記方式「複式簿記」を選択(65万円控除の条件)
備付帳簿名「総勘定元帳」「仕訳帳」にチェック(最低限この2つ)
その他参考事項特になければ空欄でOK

「複式簿記」と聞くと難しそうですが、会計ソフトを使えば自動で処理してくれるので安心してください。実質的にやることは、日々の収支を入力するだけです!

ステップ3: 税務署に提出する

書類ができたら、いよいよ提出です。提出方法は3つあります。

提出方法メリット注意点
税務署に直接持参その場で受付印をもらえて安心平日8:30〜17:00のみ。時間外収受箱に投函も可能
郵送で提出税務署に行く時間がなくてもOK控え+返信用封筒(切手付き)を同封すること
e-Tax(電子申請)自宅から24時間いつでも提出可能。65万円控除の条件もクリアマイナンバーカード+ICカードリーダー(またはスマホ)が必要
提出時の必須チェックポイント
  • 控え(コピー)を必ず用意する:銀行口座開設や各種手続きで必要になります
  • 受付印(受領印)をもらう:持参の場合はその場で、郵送の場合は返信用封筒で返送してもらう
  • マイナンバーの記載を忘れずに:個人番号が必要です
  • 本人確認書類のコピーを添付:マイナンバーカードまたは通知カード+身分証明書

提出期限まとめ

開業届と青色申告承認申請書には、それぞれ提出期限があります。うっかり期限を過ぎると、その年の青色申告ができなくなるので要注意です。

書類提出期限遅れた場合
開業届事業開始日から1ヶ月以内罰則なし。ただし早めの提出が推奨
青色申告承認申請書開業日から2ヶ月以内(1月1日〜1月15日に開業した場合はその年の3月15日まで)翌年からの適用になり、1年分の控除を逃す

ベストな提出タイミングは、開業届と青色申告承認申請書を同時に提出することです。2つの書類を一緒に出せば、期限の管理もシンプルになります。

「もう副業を始めてから1ヶ月以上経ってしまった…」という方もご安心ください。開業届は遅れて出しても罰則はありません。今からでも提出すれば、青色申告のメリットを受けられます(青色申告承認申請書の期限には注意)。

出すタイミングがよくわからないんだけど…副業の収入がいくらくらいになったら出すべきなの?

目安としては、副業の年間売上が50万円以上になったら開業届を出すのがおすすめです。青色申告の65万円控除による節税効果が実感しやすくなりますよ。もちろん、売上が少ない段階で出しても全く問題ありません!

よくある質問(FAQ)

Q1. 会社員でも副業で開業届を出せるの?

はい、出せます。開業届はあくまで税務署への届出であり、会社の許可は必要ありません。会社の就業規則で副業が禁止されている場合でも、開業届を出すこと自体は法律上の問題はありません。ただし、就業規則違反になる可能性があるため、勤務先のルールは事前に確認しておきましょう

Q2. 開業届を出すと会社にバレる?

開業届自体が原因でバレることはありません。税務署には守秘義務があるため、開業届の情報が勤務先に通知されることはありません。副業がバレる最大の原因は住民税の増加です。確定申告の際に住民税の徴収方法を「自分で納付(普通徴収)」にすることで、バレるリスクを大幅に下げられます。

▶ 詳しくは:副業がバレない方法|住民税対策から確定申告まで徹底解説

Q3. 副業の収入が少なくても開業届は出せる?

はい、収入の金額に関係なく提出できます。極端に言えば、まだ収入が0円の段階でも開業届を出すことは可能です。ただし、副業の所得が年間20万円以下の場合は確定申告自体が不要(住民税の申告は必要)なので、青色申告の恩恵は小さくなります。年間50万円以上の売上が見込めるタイミングが、提出を検討するのに良い目安です。

Q4. 副業をやめたい場合はどうすればいい?

副業をやめる場合は、「個人事業の開業・廃業等届出書」で「廃業」にチェックを入れて提出するだけです。廃業届の提出期限は廃業日から1ヶ月以内。開業届を出したからといって、一生続けなければいけないわけではありませんので、気軽に出して大丈夫です。

Q5. freee開業って何?本当に無料なの?

freee開業は、開業届と青色申告承認申請書を無料で作成できるWebサービスです。freee株式会社(東証グロース上場)が提供しており、利用は完全無料です。ステップに沿って質問に答えるだけで書類が完成し、電子申請にも対応しています。「手書きで書くのが面倒」「書き方がよくわからない」という方には、非常に便利なサービスです。

まとめ:開業届を出して副業をもっとおトクに

副業で継続的に収入を得ているなら、開業届を出さないのは損です。最後に、この記事のポイントを振り返りましょう。

この記事のまとめ
  • 開業届は会社員でも無料で提出でき、手続きもシンプル
  • 青色申告で最大65万円控除 → 年間10万円以上の節税も可能
  • 赤字の繰り越し・屋号付き口座・信用度アップなどメリット多数
  • 失業保険・扶養への影響は事前に確認しておくこと
  • 提出は3ステップ:書類準備 → 記入 → 提出
  • freee開業を使えば5分で書類作成完了
  • 開業届と青色申告承認申請書は同時に提出するのがベスト

副業の収入アップに合わせて、税金の知識も身につけていきましょう。確定申告の手順や会計ソフトの選び方も、あわせてチェックしておくと安心です。

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免責事項:この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、税務・法務上の助言を構成するものではありません。開業届の提出や確定申告に関する判断は、個別の状況によって異なります。正確な税務処理については、所轄の税務署または税理士にご相談ください。記事内の税額シミュレーションは概算であり、実際の税額は各種控除・税率の適用により異なる場合があります。

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